NPO法人TEDIC/代表理事 門馬優

YU MONMA OFFICIAL BLOG - NPO TEDIC -

9月1日、みんなに届きますように。

「1年間で最も、18歳以下の子どもの自殺数が多いのは、9月1日である。」

 

 厚生労働省をはじめとした国の調査報告書等でもデータが公表され、ここ数日はメディアでも関連する報道が多くされているような気がします。2015年にデータが明らかになってから、大々的に取り上げられる機会も増えました。

 夏休み明けの最初の登校日にあたる9月1日(ちなみに石巻市は、今年は8月27日から新学期。全国に比べると1週間ほど早い)ということで、不登校との関連でも取り上げられる機会が多いこのデータですが、私たちの法人でも夏休み明けの相談件数(直接的に自殺に繋がる相談だけではない)は増加傾向にあります。

 

 このブログを書こうと思っていた矢先、過去に関わっていた子どもから、この7月に開設した石巻圏域子ども・若者総合相談センターに緊急連絡が入りました。細かな経緯は書くことは出来ませんが、一昨日の夕方から、今日にかけて対応(関係機関との調整、本人や家族との面談、支援の方向づけなど)に追われていました。それでも「とにかく、電話をもらえて良かった。」と、顔が浮かぶ存在でいることができて、良かったと思っています。

 

 「辛い」「しんどい」「どうしたらいいのかわからない」と息がするのも苦しくて、目の前がきゅっと狭くなって、「自分なんて・・」と思って。このブログがそんな誰かに直接届くのかはわからないけど、出来ることをと思うので、発信してみます。

 

 【電話】もしくは【インターネット】で【相談できる場所】をまとめてみました。全国的なまとめではなくて、特にこの石巻圏域にいる子ども・若者のみんなに届けばと思い、石巻市宮城県内の支援機関を中心に、【どこにある機関なのか】も整理しました。

 

 どんなに悩んでも、苦しくても、今日が過ぎて、また明日が来る。そんな当たり前に逆らえるわけもなく、逃げられるわけもなく、ただただ現実逃避、逃げ込みたい時もある。そんなときに、ふと思い出してくれたら嬉しいです。

 

 リストの一番上に、「石巻圏域子ども・若者総合相談センター」があります。私たちの法人が運営するセンター。7〜8月で、130件弱の相談を受けてきました。「どこに相談したら・・・」と迷ったら、まずはうちに連絡してください。

 

石巻市

石巻圏域子ども・若者総合相談センター 

0120-255-820

https://www.tedic.jp/center/

 

石巻市市民相談センター 

0225-95-1111(内線:2533) 

http://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10406000/index.html

 

・ 東部児童相談所 

189 ※全国共通/0225-95-1121

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/et-jisou/

 

・ 東部保健福祉事務所 母子障害班 

0225-95-1431

http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/et-hc/boshi-top.html

 

・ 東部教育事務所震災心のサポート班 

0225-98-3341

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/et-kyoz/toubukyouiku-kokoro-001.html

 

・ みやぎ心のケアセンター石巻地域センター 

0225-98-6625

http://miyagi-kokoro.org/area/ishinomaki/

 

 

仙台市

宮城県総合教育センター 子供の相談ダイヤル 

022-784-3567

http://www.edu-c.pref.miyagi.jp/counsel/advice/

 

・ 子供虐待防止ネットワーク・みやぎ(キャプネット・みやぎ) 

022-265-8866

http://capnetmiyagi.org/

 

宮城県警少年テレホン「いじめ110番」 

022-221-7867

http://www.police.pref.miyagi.jp/hp/kenmin/soudan/tuika/ijime110ban.htm

 

・ 仙台いのちの電話 

022-718-4343

http://sendai-inochi.jpn.org/

 

 

宮城県

宮城県子ども総合センター 

022-784-3580

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kodomo_s/

 

・ みやぎほっとするーセンター 

0229-23-0028

http://www.pref.miyagi.jp/site/jisitaisaku/

 

 

■全国共通

・ 24時間子どもSOSダイヤル 

0120-0-78310

http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

 

・ よりそいホットライン 

0120-279-338

http://279338.jp/yorisoi/

 

・ チャイルドライン 

0120-99-7777

https://childline.or.jp/

 

・ 子どもの人権110番 

0120-007-110

http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html

 

・ インターネット人権相談受付窓口 

http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken113.html

 

※このリストは、ブログ筆者が作成したものであり、各関係機関に確認の上で作成したものではありません。各機関へのご連絡は、各人の責任においてお願いできればと思います。

マラソン。

もう戻ってこれないかと思いましたが、無事に帰還。1ヶ月間(ブログは)おやすみでしたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。お盆休みも明け、「よし!仕事だ!」となるはずが、まさかの夏風邪の餌食に遭い、声が出ないという1日を過ごしました。(電話やスカイプ会議など、キャンセルさせてもらった皆さん、すみません。きっと明日には!)

 

1ヶ月間のあれこれについては時間を見つけてと思いますが、7〜8月はとにかく自分と向き合い続ける期間でした。この30年近く(まだ30ではない)過ごして来た中で、変わったもの・変わらぬものを整理した上で、好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なことを見渡しながら、あぁでもないこうでもないといいながら、でも内心「実は・・」と思いながら過ごしていたことを、仲間の力を借りながら、少しずつ見つめていった感じです。この歳にして、小学生のような学びを得たお盆休みでしたが、亀のようにゆっくりでも前に進めるように、頑張らねば。

(他にも、Facebookで様々な方々が意見を交わしているのを読みながら、心も頭もパンパンになった1ヶ月でした。ちゃんと発信しようと思いますが、色んな人の「顔」が浮かびながらの発信には心がざわつくので、整理に時間が必要です。)

 

昨日は4ヶ月前に「せっかく走るんなら、大会出ちゃえばいいんじゃない!?」的なノリでエントリーしてしまった10マイル(≒16km)マラソン当日でした。「明日、雨にならないかなぁ・・・」と思いながら迎えた当日ですが、運動不足の体に鞭を打ち、なんとかかんとかゴールまでたどり着きました。残り1kmで、右太ももを攣った時には、終わったと思いましたが。他の4人より大幅に遅れてなんとかゴール。ゴール後のスイカは格別に美味しかったです。「できないって思っても、意外とやればなんとかなるよ」と子どもに伝えられるネタが増えました。

 

しばらく写真載せてなかったので、OGが撮ってくれた写真を貼っておきます。真ん中のタートルズのような色合いのジャージを来ているお馴染みのうちの職員が、最速でゴールでした。あぁ、膝が痛い・・・。

 

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救われた。

センター開所から早2週間。数字ベースでいくと、のべ43件の相談(データ上は)を受けている。中学生が半数近くを占め、電話相談を中心に、そこから来所相談というパターンが増えている状況。想像以上に、相談が寄せられているため、体制整備が急務。

 

今日は朝から学校へ訪問。新規でフリースクールを利用し始めた生徒さんについて、情報交換。文科省通知に従い、学校長判断による「指導要録上の出席扱い」について取り扱っていただけることに(これまでも、全ての学校で承認いただいている)。しがない一NPOの活動に、ご理解をいただき、本当に感謝。事務所に戻り、理事と現在の法人の状況について話し合い。どうしても自分自身、現場で見えたこと、思いついたことに飛びついてしまい、社内を振り回してしまう傾向があるため、しっかりと足元をみるために必要な時間。午後は「不登校・ひきこもり支援者のつどい」ということで、宮城県ひきこもり地域支援センターなど、複数の官民団体で緩やかな情報交換を行う場に出席。子ども・若者総合相談センターについての説明、みなさんから質問を受けながら、やはり連携は足で稼ぐしかないと実感。夕方からは子ども食堂に顔を出す。灼熱の町内会館で、住民さんが作ってくださった夕食を子どもたちと一緒に食べる。少し気になる様子だった子どもの表情も確認しつつ、新たに「この子、気になってて・・」という子どもの相談を住民さんから。地域の居場所から、個別支援にどう繋げていくのか。支援者として、力量が試されるとき。

 

Facebookで、西日本豪雨での避難所支援等で現地に入られている様子を拝見するたびに、ムズムズする。ちょうど7年前のあのとき、あの避難所で「震災がきて、救われた」という言葉に出会わなければ、いまの自分はない。今回の豪雨災害で、また「豪雨があって、よかった」というような悲しい言葉が聞かれたら、私たちは本当に猛省すべきだと思う。災害があってもなくても、地域の中で「声」が上げられずにいる子ども・若者(ひと)がいるということを、決して忘れちゃいけない。「声」に向き合えている団体なのか、あの日の原点に立ち返らなければいけない。

日常。

前日の日帰り東京出張でガチガチになった体に鞭を打ち、朝から東松島市役所にご挨拶と打合せ行脚。健康推進課、学校教育課、子育て支援課と回らせていただき、新たに開設したセンターのご案内と周知のお願い、それと出張相談会の打合せ。石巻市と比べて、民間団体の支援の動きがゆるやかな東松島市にあって、打合せの度に「このケース、相談しようと思ってたんです!」「この子は対象になりませんか?」と圧倒されるくらいの質問攻め。センターの裏ミッションである「この地域に、必要なことを、地域でつくる」をやはり進めていかねばと。お昼にかけては教育事務所で保護者面談。地方では三世代同居のご家庭も多いが、世代的な感覚のギャップもあり、「不登校」への受容のハードルが高い場合が多いように感じる。そりゃ、親御さんだって、「まさか、うちの子が・・」と受け止めるまでに時間がかかる場合もあるのに、ましてやお爺ちゃんお婆ちゃんならと。ご家族もまるっと支えながら、本人が一歩目を踏み出せる距離や角度、場所を確認していく。午後からは職員会議・・・の途中にセンターの電話相談を受け(やや重めのケース)、出張で溜まった仕事を消化しつつ、今に至る。

 

日常の生活の営みの中で、自然に「支え」「支えられ」が生まれている、そんな当たり前があるといいなと思う(それ「しか」は、また息苦しいけど)。子ども食堂、学習支援、プレーパーク、色んな「意図的に」生まれた場の価値の尊さは受け止めつつも、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、GEO、ドンキ、TSUTAYA・・・そんな彼ら・彼女たちが日常で触れる世界(人)が、少しお節介になるだけで、変わるものは多い気もする。もちろん、そんな営みがあっても、「どうしても・・・」という存在は必要。その両輪をどのように分担し、相互に尊重しながら、歩んでいけるのか。昔を回顧しつつも、でも変わっていった今を受け止めつつ、これからをどう考えるのか。

1週間。

センター開所から、あっという間に時間は流れ、もう1週間。メディア報道の影響もあってか、ケース相談が相次ぐ。このペースでいくとパンクしそうなくらい。関係機関からケース情報の共有があるのは、指定支援機関の影響力を感じる。緊急度の高い相談もチラホラあり、早めに体制を整えたい。

 

週末は、石巻に4年間捧げてくれたある医師の送別会に。地域医療、なにより「医師」を身近にしてくれたのは先輩のおかげです。また石巻に戻って来てください。医療、介護、障がい、福祉、さまざまなフィールドで熱い思いをもって活動する皆さんに、エネルギーチャージしてもらいました。

 

今日は朝からお世話になっている財団さんへご挨拶に。こんなヨチヨチ歩きの団体に、ご支援してくださることに感謝。ご恩は現場でしっかり返す。その後は要町に移動して、PIECES新拠点にお邪魔。個別支援と地域支援の間で揺れながら、未来をどう描いていくのか。働かないのではなく、働けない社会に我々がしてしまっているのではないか。出番と居場所の繋ぎ手の必要性などなど、おなかいっぱい。

 

ブログを書きながら、石巻へ戻りつつ。西日本の豪雨被害、なかなか映像が見れない。あの日と重なるとやはり苦しくなる。豪雨被害に遭われたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、どんな状況からでも立ち上がれるという姿を見せることが、遠くから出来るエールだと思い、明日も頑張ります。がんばろ。