NPO法人TEDIC/代表理事 門馬優

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家庭教育。

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今日は朝一でケース進捗会議に参加。子ども・若者総合相談センター、指定支援機関としての伴走支援で、新規・継続相談になっているケースの状況確認とネクストステップの確認。週1のルーティンで、主任相談員全員でケース全体を共有します。

 

午後は仙台に移動して、宮城県教育委員会主催の「子育て・家庭教育支援フォーラム」にパネリストとして登壇しました。会場にはあの人も、この人も。宮城県内の子育てサポーター(家庭教育支援チーム)の皆さんが主な参加者ということもあって、ステージ以上にフロアの熱量がムンムンでした。

再び石巻に戻る車内で、ユースソーシャルワークみやぎの連続講座・シンポジウムの電話打合せ。バタバタでしたが、ようやく骨子も固まって、今年度もリリース出来ます。昨年度、参加者の皆さんにも、ぜひ参加してもらえたらと思ってます。

夜はトワイライトに参加。1日遅れのハロウィンということで、学生が準備を頑張ってました。帰りの送迎で、ある子どもが嬉しそうにゲットしたお菓子を見つめてたのが印象的でした(家に着くなり、すぐにお母さんに自慢。良かったね。)。この日は、しばらく就活やらで活動から遠ざかっていた4年生もサプライズゲストとして参加。あんまサプライズになってなかったけど、それも良し。

 

「子育て・家庭教育支援」がテーマのフォーラムだったので、「子ども・若者」の後ろに見える保護者、家族をどう支えるのかという視点であれこれと。最近、ヒアリングで伺ったある学校で、印象的だった話を聞いたので、それを反芻しながら。

 

(あくまで感覚としての前置きをしつつ)「昔は、保護者同士で子育ての相談をしたり、お互いに励ましあったり、褒めあったり、ときには注意しあったりしていた。保護者同士じゃなくても、地域の中で、そういう繋がりがあって、その中で色んなことが解消したり、解決したりしてきた。それでも解決できないことや、やはり学校に伝えた方がいいんじゃないかということだけが、昔は学校に届いていたように思う。」

 

「それが、最近はそういう保護者同士の繋がりや地域の繋がりが機能せずに、学校と保護者が1:1の関係で直接、家庭の数だけ繋がっている。全部、学校に相談やご意見が飛んでくる。学校とAさん、学校とBさん・・・というような形で。保護者同士の繋がりや地域との繋がりというネットがなくなり、いきなり学校というネットに全部が落ちてくるような印象。これからもっとこうなっていくとなると、大変だなぁと思う。」

 

そんなことを頭に巡らせながら、お話した要旨が以下の通りです。

 

・子どもたちの状況、家庭の状況に触れていると、「なんで、この子がこんな状況に置かれないといけないのか」「誰も、気づくことができなかったのか」と「怒り」や「憤り」に苛まれることは、正直たくさんある。

 

・でも、その「怒り」や「憤り」をそのままぶつけても何も変わらず、「あるべき論」は、時として暴力的なエネルギーになってしまう。

 

・お互いがお互いにできないこと、人としていることを認め合った上で、一緒に、相互に「何ができるんだろう」と考える姿勢が、求められるんじゃないか。

 

仕組みや制度のあるべき論も大切ですが、人としてどうあるのかを考えることも大切だなぁと思う今日この頃です。(雲を掴むような話になってしまい、失礼しました)