NPO法人TEDIC/代表理事 門馬優

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親御さん。

大阪出張から帰ってきてから、新規ケースで事務所の電話が鳴り続ける。児童相談所、スクールソーシャルワーカー、病院、教育事務所・・・。今日は、デスクワークをこなして昼から子ども食堂運営に関するミーティング。結論出ず、ただ「出会い方」のひと工夫で、関係性はがらっと変わると再確認。その後は新規事業の打合せ、自治体とのやりとりも大詰めで、いよいよ週明けにはお披露目。夕方からは新規ケースの面談。「不登校」ケースの面談、「まさか自分の子が不登校になるなんて・・」このフレーズをこの数年で何回聞いたことか。なんとかフリースクールの体験利用に繋がりそう、次の出会いが勝負。面談終わったら、zoomでもビデオ会議。地域の中でも自法人の立ち位置も考えながら、攻めと守りのバランスをどう考えるのか。夜はアウトリーチ、この1年、他の職員が対応してくれていたケースの引き継ぎ。久しぶりの再開で笑顔に出会えたことに感謝。これからの関わりに、どんな価値を生めるのか。

 

「面談室」に入ってくる親御さんの表情は不自然に明るく、でも全身から不安と緊張と、かすかな望みが絶たれたらどうしようという切迫感と、色んな感情がごちゃまぜになった結果、本当に言いたいこと、聞きたいことをなかなか切り出せなかったりする。胸の突っかかりに何があるのか、何が絡まっているのか、その糸を少しずつほぐすイメージで、時間を一緒に過ごす。娘、息子のことを心配に思い、相談にくる親御さん。支援者や関係機関には娘、息子の相談はできても、その状況におかれて「どうしたら・・・」と押しつぶされそうになっている、親御さん"自身"の相談をすることは意外と難しい。罪悪感にも似た気持ちがうごめく中で、それでもこんな若造支援者を信じて、語り始めてくれる親御さんに、「ありがとう」という気持ちでいっぱいになる。今日の面談が、スタートラインになりますように。今日はゆっくりと、眠りにつけますように。

(写真を毎ブログで載せようとしたけど、断念。諦めて文字だけでも書き残します。)