NPO法人TEDIC/代表理事 門馬優

YU MONMA OFFICIAL BLOG - NPO TEDIC -

被災した渡塾「高槻校」応援のお願い。

大阪北部地震で被害を受けた一人親家庭の子どもたちの塾 渡塾「高槻校」を再建する! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

活動を始めて8年目。沢山の方々に支えてもらっての活動でしたが、"同世代"の「仲間」の存在は、こんな自分が今でも活動継続出来ている、その中も大きい原動力です。宮城県内はもちろん、東北、そして全国で頑張っている「仲間」の顔を浮かべると、エネルギーが湧き上がってくる不思議。出張や仕事で会うたびに、お酒片手にアホみたいな話から、活動のこと、経営のこと、社会のこと、未来のことを語り合う「仲間」がいます。

 

そんな大切な仲間の一人である渡(普段は同世代なのにめんどくさい先輩弄りをしてくるやつ)。渡自身が母子家庭で育った経験(経験って二文字で表現できるような、そんなものじゃないけど)から、ひとり親家庭の子どもたちを中心に、経済的に苦しい状況にある中高生を支援するNPO法人あっとすくーるを、大阪・箕面市で立ち上げ、「渡塾」という学校で子どもたちを支えています。

 

渡塾は、主にひとり親家庭の子どもたちを支える塾です。「塾」と聞くと、お金の匂いがしたり、ビジネスだと思われたりするかもしれませんが、渡とその仲間たちが創っているのは「塾」ではありません。「学習」をキッカケに、子どもたちと大学生が出会う「場」であり、「つながり」づくり。その先には、子どもたちと出会った、大学生ボランティアや職員が、ひとり一人の子どもたちに寄り添って「学習」だけではなく、彼らの今を支えています。学習を支援するだけではなくて、あくまでひとり一人の子どもたちの人生を、一人の人として支えるという関係に、強くこだわっているんだと思います。そのプロセスは全然華やかではなくて、泥臭くて、地道で、綺麗ごとばかりではなく、きっと胸が締め付けられるようなそんな場面の連続なんじゃないかなと思います。進学率という数字に現れるだけではなくて、「渡塾に出会えて人生が変わった」そんな子どもたちがたくさんいます。

 

そんな渡塾「高槻校」が、先日の大阪北部地震で被災し、再建を余儀なくされました。

 

7年前のあの日の自分の故郷に重ねつつ、なんとか力になりたいと思っています。震災後に、TEDICが何とか前に進めたのは、阪神淡路大震災の時に立ち上がったNPOの諸先輩方のサポートがあったから、でした(もちろん、それだけではなかったけど)。石巻で今も仕事をしていると「関西弁」を聞かない日はないくらい、遠く離れたところから、今でも支えてもらっています。今度は、僕から恩返しをする番です(熊本のときも、水害のときも、変わらずですが)。

 

自分たちが関わっている子どもたちの顔を思い浮かべると、「当たり前」だと思っていた「場」=「渡塾」が奪われることが、どれだけ彼らを追い詰めるものなのか。想像に難くありません。

 

うっかりこのブログを読んでしまったみなさん、ぜひシェアでも「いいね」でも、何より「ご寄付」でも応援していただけたら、幸いです。渡の思いは本物です。ぜひご支援をお願いします。

 

親御さん。

大阪出張から帰ってきてから、新規ケースで事務所の電話が鳴り続ける。児童相談所、スクールソーシャルワーカー、病院、教育事務所・・・。今日は、デスクワークをこなして昼から子ども食堂運営に関するミーティング。結論出ず、ただ「出会い方」のひと工夫で、関係性はがらっと変わると再確認。その後は新規事業の打合せ、自治体とのやりとりも大詰めで、いよいよ週明けにはお披露目。夕方からは新規ケースの面談。「不登校」ケースの面談、「まさか自分の子が不登校になるなんて・・」このフレーズをこの数年で何回聞いたことか。なんとかフリースクールの体験利用に繋がりそう、次の出会いが勝負。面談終わったら、zoomでもビデオ会議。地域の中でも自法人の立ち位置も考えながら、攻めと守りのバランスをどう考えるのか。夜はアウトリーチ、この1年、他の職員が対応してくれていたケースの引き継ぎ。久しぶりの再開で笑顔に出会えたことに感謝。これからの関わりに、どんな価値を生めるのか。

 

「面談室」に入ってくる親御さんの表情は不自然に明るく、でも全身から不安と緊張と、かすかな望みが絶たれたらどうしようという切迫感と、色んな感情がごちゃまぜになった結果、本当に言いたいこと、聞きたいことをなかなか切り出せなかったりする。胸の突っかかりに何があるのか、何が絡まっているのか、その糸を少しずつほぐすイメージで、時間を一緒に過ごす。娘、息子のことを心配に思い、相談にくる親御さん。支援者や関係機関には娘、息子の相談はできても、その状況におかれて「どうしたら・・・」と押しつぶされそうになっている、親御さん"自身"の相談をすることは意外と難しい。罪悪感にも似た気持ちがうごめく中で、それでもこんな若造支援者を信じて、語り始めてくれる親御さんに、「ありがとう」という気持ちでいっぱいになる。今日の面談が、スタートラインになりますように。今日はゆっくりと、眠りにつけますように。

(写真を毎ブログで載せようとしたけど、断念。諦めて文字だけでも書き残します。)

合宿。

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週末は1泊2日で関西へ。関西で学生に関わる団体が合同合宿、宮城からチャンス・フォー・チルドレンさんと一緒に。初日は各団体での学生ボランティアの現状や課題の共有、整理。夜の懇親会では「そもそも、なぜ学生なのか?」という問いをお酒交えつつ、議論。2日目はいくつかのグループに分かれて、アクションプランづくり。学生のみんなが価値を発揮できる、主体的に活動できるためには、組織のあり方自体を考える必要がある。学生と一緒に活動する職員のあり方、学生のリーダー的存在、そもそも活動する学生の裾の拡大。団体の枠を超えて、面白い取り組みができたらということで、今後も企ては続きます。笑

 

先輩方と話しながらいくつか。「これまでの棚卸しをした上で、ビジョン・ミッションの再整理」「ロジックではなく、この人だからついていく」「とにかく語る」「(心を)素っ裸に関われるか?」石巻に戻ったら、法人の棚卸ししながら、振り返りしたい。とりあえず、チキン南蛮食べて帰りますが、飛行機に果たして間に合うのだろうか。今回呼んでいただいた実行委員会の皆さん、ありがとうございました!(ややブログペース落ちてるので、頑張らねば。)